4月23日、池田食品工場の新入社員石原寛子さんが当農園で芋づる植え研修を行いました。
午前中はお弁当の配達研修を済ませ、午後からの農園研修となりました。
石原さんはもとも農業に強い興味を持っています。何事もそつなくこなし、回りに十分配慮しながら実習スタートです。
農場長の髙石君の定植スピードには追いつけず、どんどん距離をあけられてしまいました。
その上、マルチの上の重し兼芋づるベットの土の中にチョンと乗った状態のものが多く、このままでは、石原ラインで大量の枯れ芋づるが発生しそうな状態でした。
私に指摘され、植え直しに入り、農場長との距離は益々開いてしまいました。
本人は楽しそうににこにこと仕事に取り組んでいましたが、やはり腰にくるようです。
お大事に。
髙石農場長しっかりときちっと仕事は早いです。
5年ほど前、坂出の宮下泰典氏にさつまいもの栽培方法についていろいろと教わりながら始めました。
まず①雑草防除の為に黒マルチを張った畝を立てる。
②畝の上に土をひく。
③芋のツルをU字に植える。
④その上からマルチを張る。
と芋のツルが届いて宮下さんに定植の最終手順を電話で聞いていました。
マルチの上に土をひく?
マルチの上にマルチをかける?
と何度も聞き直しましたが、いっこうに理解出来そうにありませんでした。
そのまま、坂出に向かって現地を見せていただき、更にそれぞれの役割や注意点を聞いてはじめてあるべき姿を理解できました。
①黒マルチは日光を遮光して、草の生育を防ぐことと、太陽の熱を吸収してマルチの中の気温と地温を上昇させ根の生長が順調に進むことを目的にし、更に土の湿度を保ち感想から守る。
②畝上の土はマルチ押さえとツルの焼け防止のための座布団であること。
③定植後は、水と温度が必要で発根を促し、活着させることを最優先にする。その時光合成のための太陽の光は必要ではない。地温上昇に太陽光は必要。
④紙マルチは太陽光を防ぎ、つるの乾燥を防ぎ活着を促す働きをする。
⑤芋のツルは貯蔵栄養分で発根し、発根後芽が育ち紙マルチを破って成長する。
と言うことを理解できました。「何事も百聞は一見に如かず、百見は一験に如かず」ですかね。
雨の中ご苦労様です。
昼前から降り出した雨に感謝。
この雨のお陰で、朝から植えたいものツルに、最初の水やりの労から開放されます。